宮古島誕生会

6月29日の誕生日のこと、もう少し書いてみます。

プレゼントをもらうのではなくプレゼントする、、、
それが誕生日だと言ったのは
実は帽子の師匠の一人、関民という帽子作家である。

これまで生きてこれたのは産んでもらって育ててもらって
たくさんの人に支えられたお陰様だから、という訳である。

普段はそんな事すっかり忘れているのだが
今回はそういう意味合いもあった。

それだけでなく家族の思い出を作りたかったし
タスクに覆われた自分の場所から離れたかったし
海の滋養を受け取りたかったし
孫に綺麗な海を体感させたかったし。

それで宮古島誕生会をする運びとなった。

私自身の子供時代は、家族と海へ旅行をした経験もないし
また、自分の子育て時代は
帽子をがむしゃらに頑張りたいが頑張れない、、、そんなジレンマを抱えて
存分に子供との時間を楽しめなかった、そんな負い目もある。

だからこその今、家族で、いざ宮古島でした。

ところが初日の夜はプレゼントだけじゃなくて
蝋燭5本立てたお祝いケーキを用意されてサプライズ!
それなのに歯に挟まったパイナップルが気になって
消すタイミングを外してしまった。
だって、自分の為の蝋燭を消すシーンなんて今まであっただろうか!?
立場が逆転したというか何と言うか、後から胸ジーンの波が押し寄せてきた。

65歳の誕生日
暑い東京から遠い宮古島の風は涼しくて
別の意味でもっと熱い夜がふけた。

還暦からの生まれ変わりの人生が猛スピードで過ぎてゆく。
自分に溜まったネガテイブな衣を一枚ずつ脱ぎ捨てて
純粋無垢な衣に着替えてゆきたい。

そのように自分の内面を浄化することが幸せへの近道だと思うし
それが作品にも反映されると信じている。

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