20年前に一人でパリへ行ったことがある。 たまたま知り合ったパリ在住の女性が日本へ帰国する間、 彼女のアパルトマンを借してもらうという幸運を得て、 パリの一人暮らしを約2ヶ月間体験したのだった。 私として最大にカッコつけていた行為だが カッコイイはずの自分の皮がどんどん剥がされてゆく。 その一つに老眼という現実があった。 地図を見ながら目的地へ行くのだが、 デザイン性の高い老眼鏡を一つ作ったばかりの私。 近くを見たり遠方の表示を見たり、つまりメガネを出したりしまったり、非常に辛かった。 遠近両用という発想がまだ無かったのである。 そんなこんなの不便に何とか適応しながら今日に至るのだが 悪いこと…
老眼は人生を美しく魅せる
