昨日は本当に暑かった。
一歩家を出た時から、もわ〜っと湿度と熱気に包まれた。
そんな中、洋裁教室のレッスンに田端まで出かけた。
アトリエで開講していた「アトリエKYOKO洋裁教室」は今月で終了した。
終了を告知してから、最後の生徒さんの作品が仕上がるまでは〜と細々と継続していたが
それが先日(8月13日)のレッスンで終了したのである。
先生の律儀な性格には感心させられた。
70歳を超えて、こちらへ通うのが負担になってきたのは致し方ないことである。
先生のお宅では引き続きお教室をされているので
私は元の通いの生徒に戻った格好になる。
レッスンに予定していた作品は母の着物をリメイクして作るブラウスでした。
箪笥に眠っている母の着物を有効活用したいのである。
箪笥の中を物色して一番気に入ったのは写真(上)の着物でした。
なんとも言えない古風な柄と色合わせ。
平安時代を思わせるような艶やかさに一目惚れでした。
最初はパーティー用のワンピースにと思ったけれど
それだと出番が少ないから、ブラウスにして色々に着回そうと思ったのだ。
ところが、机に広げてみると、なんと手の込んだ染めと刺繍と柄合わせだろうか。
改めて絵画のような重みを感じたのである。
早く亡くなった母と顔も見たことのない祖母の気持ちが迫ってくるようでもあり
今はまだ、ハサミを入れられないと思った。
それで急遽、レッスンの内容を変更させてもらって
別の生地でも作れるように、ブラウスの製図に取り掛かる。
またまた、眠れる箪笥の着物を広げて、次なる一枚をセレクトしなくっちゃ。
母の面影が微かに残る着物でもあり、日本の偉大な文化のピースでもあり、エコでもあり、
一粒で3回美味しい着物リメイク、楽しみながら挑戦したい。
夏の疲れもあったのだろう、
朝から田端駅で乗り過ごしてタクシーで向かうというトホホだが
帰りの地下鉄でも若い人に席を譲られた。
先生の後から追いかけるように私も重ねているのをつい忘れて
よっぽど疲れた顔をしていたのね〜と思うのである。
こんなに暑くても、年齢を重ねても、「好き」があるのは幸せだ。
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