その言葉を聞いたのは保育園です。
子どもたちが言っているのを聞いて、自分のことを言われたのかとドキッとしました。
孫がいるので一般的にはおばあさんの域に達している私だけど
「おばあさん」とか「おばあちゃん」とか言われたくなくて
心の中でずっと抵抗している。
若々しくありたいと思う心に「ばあ」という言葉が否定形のように覆い被さるからだ。
ちなみに上の孫には「グランマ」と呼ばせて
下の孫には「キョングマちゃん」と呼ばせようとしている。
ところで一方で
表題の「もったいないばあさん」とは何と言い得て妙なくらい私だということを認めざるを得ない。
そう、捨てれば楽なのに「もったいないよ」が口癖みたいになっている。
遠い昔のこと、帽子の修業時代に先生のお宅の台所でやかんに水を入れていた時
水をこぼしてとっさに「あ、もったいない」と発した言葉に
先生が「あなたは良いお母さんに育てられたわね」と褒めてくれたのです。
その一言で私はもったいない婆さんの後継者になったとも言えよう。
「もったいない」はものを大切にする心、とても良い言葉であり、私の心情にも合っている。
「ばあさん」が付かない良いネーミングは無いものだろうか。
そんな私のアトリエには捨てられない物がたくさんある。
新しいアトリエはこぢんまりと小さくなるのだから心して物を捨ててゆかねばならない。
「一日一捨」先日いただいた言葉、これを小さな目標としよう。
コツコツとやるっきゃないな。
写真は仮住まい中の家の近くに見つけた小さな公園。
こんな公園があるなんて、まだまだ東京も捨てたものじゃない。
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