この春小学2年生になる孫は、今春休みだ。
夫が「遊びに来なよ」と声を掛けたら、素直に「うん」と言ってやって来た。
フルタイムで働く娘の時間に合わせて四谷までの送迎付きだ。
夫はそわそわとまあ随分早く家を出て、孫を連れて帰ってきた。
私はちょうどトイレにいた。それを知ると、それだけでケラケラ笑う孫。
家中に鈴が鳴ったよう。
トイレとかオナラとかの言葉にめちゃめちゃ反応するお年頃である。
その孫を目の前にすると私も一気にパワフルになる。
まず、「よく来たね〜〜」と連発。
「よく来たね」
これは私が小さかったころに良く聞いた言葉である。
おばあちゃんだったり、おじちゃんだったり、おばちゃんだったり、、、。
それを聞いた私は❓な気分だった。
来るの当たり前でしょ?なんでそんなこと言うんだろうって。
今は心底歓迎するその気持ちがよく分かる。
公園でバドミントンしたり、図書館へ行ってみたり、マクドナルドでハンバーガー食べたり、
図書館へは大声で「グリコ」というジャンケンゲームしながら。
そうそう、お勉強もしましたよ。
学童へ行った方が良かったと言われないように、これでも頑張りました。
夕飯は何がいい?と聞くと、思いがけず「のり弁がいい」と言う。
ハンバーグかな、カレーかなと思いきや意外である。
帰りも夫が対応、私は後片付け。
後ろ姿を見送りながら、何とも淋しい。
私は半世紀以上前の自分と祖母の姿を思い出していた。
自分が母と手を繋いで家へ帰り、祖母はいつまでもその後ろ姿を見送っていた。
私は振り返りながら、まだいるよ〜と
小さい祖母がもっと小さくなるのを、振り返り振り返り見ていた。
本当に可愛がってもらっていたのだ。
その気持ち、ああ分かるよ、と今なら言えるのにね。
人生のドラマの役者が入れ替わり、気持ちは重なり響いて落ちる。
お天気に恵まれてバス通の桜もチラホラと咲き出した。
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いつもお読みくださりありがとうございます。
友達に手紙を書くように書いています。
この頃、ぜんぜん帽子作っていないんですけど
帽子は私の夢の象徴なんです。
気ままな私の帽子ものがたり、良かったらお付き合いくださいませ。
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