2003年から2006年まで私は友永ヨガ学院の指導者養成コースで学んでいた。
その時のことである。
座学が月に2回あって様々な講義を受けたのだが
それは院長である友永淳子先生のヨガ総論の時であった。
アサナのレッスンとは違う出たち、インドの雰囲気を漂わせ、
真っ白なパンジャビスーツで現れて、みんなのおしゃべりがしずまった。
いよいよヨーガの本質に迫るのねと思っていたその時、
一番前に座っていた生徒の一人が不躾にこう言ったのだ。
「わ〜、先生の服、パジャマみたい!!」と。
もし私が言われたら心の中で泣きたくなるような、
またはケチョンとしぼむような、そんな響きを感じて
驚いたのは私だけではなかったと思う。
その言葉に水打ちされたように、一瞬の静けさがただよった後で
淳子先生は少し茶目っ気気味に
「言ってくれますね〜〜」とその生徒に言ってのけて
それから何事もなかったように講義を始めた。
批判もしないが、賛同もしない、そして暴力的でもない、
でも、どこか自分を擁護するような含みのある言葉であった。
今、そのことを思い出す時「アヒムサ」という言葉が浮かぶ。
ヨーガの八支則の一番初めに出てくる「非暴力」のことである。
(八支則とはヨガの修行のための行動規範のようなものである。)
インドのガンジーが「非暴力」でイギリスからの独立を勝ち取った
有名な言葉でもある。
思いやりをもち、他者に苦痛を与えないことを推奨するものだが、
同時に、自分のことも他者と同様に大切に扱いたいものである。
もし不快なことを言われたら、言われっぱなしではなく
暴力的ではない形で、傷ついた気持ちを分解し説得力のある言葉で返したいものである。
自分の発した言葉はまず、自分が一番よく聞いて影響を受けているのだし
作用反作用の法則で最終的に自分に返ってくるのだから。
ふと思い出した淳子先生の言葉から、今、学び直しているヨガの八支則の話へと繋がった。
すごいな〜淳子先生!
写真はお散歩がてら出かけたファミレスの朝食。
アヒムサを考えると食事も難しいのかもしれないが
できる範囲で、あれやこれやとバランスをとりながら、である。
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