今月も納品させていただきました。 今回はカラフルなお色のご要望をいただいて アトリエも華やぎました。 病気の方に少しでも元気を届けたくて、色えんぴつのような色揃え。 なんて言って、本当は自分が色えんぴつが好きなんです。 見ているだけで幸せになる。 無彩色だけで5色なんてすごいでしょ? ここにはないけどホワイトがあるから6色です! 療養にもタウンにも、寒い夜にはナイトキャップにもご活用ください。 KYOKO帽は元気を連れてくる帽子です! ********************** いつもお読みくださりありがとうございます。 友達に手紙を書くように書いています。 気ままな私の帽子ものがたり、良か…
親子の帽子
愛情たっぷりの帽子ができました。 お母さんと坊やの帽子です。 柔らかさを出すためにエッジの処理はせず ユラユラと揺れるブリム。 白いステッチで軽快な印象に。 接着芯は最低限に必要な部分だけ。 だから優しく頭に馴染むし、小さくたたんでもオッケイ! 頭にのせれば、また、帽子の形に復活してくれる。 裏地はチャリンコで可愛らしく楽しく。 愛情を形にした、なにげないこんな帽子も良いものです。 楽しく作る、それが一番、幸せな時間でした。 ********************** いつもお読みくださりありがとうございます。 友達に手紙を書くように書いています。 気ままな私の帽子ものがたり、良かったらお付…
療養の帽子kyoko帽
療養の帽子「KYOKO帽」は2006年の個展で発表したデザインです。 タウン用に防寒の帽子としてイタリアから輸入された生地(ナイロン)で やはりカラフルな色揃えで作りました。 その後、友達からのリクエストで 抗がん剤治療のための帽子として、綿100%の柔らかいニット生地で もっとシンプルに作り直しました。 それがKYOKO帽の始まりです。 特長は素材感と色揃えの多さとゆったり感だと思います。 寝てかぶっても痛くないし 干し方に気をつけて頂ければ洗濯しても大丈夫。 それに色鉛筆みたいに色を楽しめるのも、元気を連れてくると思います。 いつも手探りで、確かな記録もないままに ここまでやってきて、もう…
夏のベレー
夏のお出かけに、こんなベレーはいかがでしょうか。 薄手の麻素材に更に薄手の綿オーガンを裏地に使って、できるだけ軽く仕上げました。 日除にはなりませんが、どこに行ってもかぶりっぱなしで大丈夫。 ほんと、まるでお顔の額縁として一体感があります。 日除をご希望でしたら日傘をお使いくださいね。 ベレーは斜めにしてかぶる事が多いので、少し大きめに作ります。 でも、頭にしっかりと飛ばないようにかぶりたい時もあるかなとサイズ調整ベルトをつけました。 2センチくらいの調整可能です。 人がかぶるとこんな感じ(写真下)5年前の自分です。 夏が近い日、銀座までお出かけしました。 ユニークで楽しいデザイン性の高いもの…
お日様ハット
秋の虫が鳴き始めました。 まだまだ暑いけれど、季節が確実に動いているのを感じますね。 そんな今日は台風です! 不要不急の外出は控えましょう、とのこと 私はブログを書き始めました。 今日はアトリエから帽子のご紹介です。 プレゼントの帽子、特別に大切な気持ちで作りました。 名付けてお日様ハット。 素材は大麻(ヘンプ)です。 どなたのお顔にも似合う丸四角の形に平ブリムを合わせました。 エッジにはワイヤーを入れてシャープなラインで顔をさえぎります。 風に飛ばないようにリボンを付けて実用的に可愛らしく。 結んでもいいし、ただ、ふわっと流してもいいです。 特にどうという事もないデザインの帽子だけど 何かホ…
kyoko帽
ピンタックがたくさん入っていて可愛いデザインの療養の帽子、KYOKO帽です。 もともと、タウン用にデザインしたものを 素材を変えて作ることでケア帽子としても活用できるようになりました。 先日、大学の先輩のお友達が病気になりプレゼントしたいとのこと アトリエにおいでくださいました。 KYOKO帽を思い出してくれて、ありがとう! 私も人ごとではなく検診で胸にシコリが見つかって癌研病院を受診したのがきっかけで この帽子がKYOKO帽として小さな社会貢献をするようになりました。 そのストーリーを書き出したら長くなるので省略するけど 今にして思うと、想像を超えた力が働いたとしか思えないのです。 一枚ずつ…
パターン探し
なんということか 今日は一日、パターンを探していた。 次なる注文の帽子のパターンが見つからなくて 実はさっきまで泣きそうだった。 だが、見つかったのだ。 情けないやらなんとやら、、、盲点というのか思い込みと言うのか すぐ手元の箱の中に入っていた。 お客様ごとにファイルを分類するのか デザインごとに分類するのか 時系列で分類するのか、、、それらのことが分からない。 それでいて先に進もうとする浅知恵の自分に猛省の本日。 ほとんど全てのファイルに目を通すことになって まあ、本当にたくさんの色々な帽子を作ってきたと改めて思う。 そして、たくさんの方にお求めいただいてきた、とも。 豆粒みたいに小さな自分…
お日様ハット
アトリエではこんな帽子ができてきました。 名付けてお日様ハットです。 猛暑の中、こんな帽子をかぶりたいなと自分のためにデザインしました。 素材は洗いざらしのシーチングで作ったのが元々の作品ですが お客様のためにはカツラギを使いました。 ご注文の帽子です。 今月は結婚記念日の旅行があったり 色々あって アトリエにこもる時間の少ないこと! やっと出来ました!! 気に入ってもらえるといいな〜〜 さて、実は今日は私の誕生日です。 朝から子どもたちからラインでメッセージが届いたり 静かに過ごしております。 夕方、夫と近所の店に出かけて ハッピーアワーを楽しむ予定です。 今日は自分のために時間をあげる日、…
頑亭文庫
今日は国立の頑亭文庫に行った。 この表側、通りに面したところに帽子のアトリエがあって 40年前、私はそこに魅せられ修行を始めたのでした。 民先生(帽子の先生)も頑亭先生(彫刻家)もお亡くなりになって 頑亭先生のアトリエがお子様方の手によってカフェとして営業していると聞いていた。 行きたいと思いつつ、やっと行けたというわけだ。 無知が洋服を着て歩いていたと言わざるを得ない40年前の自分、 恥ずかしくて目を覆いたくなるけれど、 やっと気がついたらもう66歳になっていた。 40年があっという間!という時間の不思議に圧倒される。 ご一緒したのは頑亭先生がご縁で繋がったお客様84歳。 とても良いお話をた…
蝶が舞う帽子
その女性は杖の代わりにコロコロのついたバックを転がしながら トボトボと一段ずつ階段を登ってきた。 (お店の入り口には小さいデッキがあって、そこに上がるための階段が3段ほどあるのです) 白髪頭とマスクと曲がった腰と、、、 お店の中から見えた風貌はとても気の毒な感じがしたが 私は元気よく「いらっしゃいませ」と中から声をかけてドアを開けた。 (パッと見、お客様とは見えなくてスルーしようかとも思ったのだけど。) 歩くのも辛そうだから椅子をすすめると、素直に座って帽子を眺める。 どうやら本当に帽子が欲しいみたいだ。 88歳、転んで怪我をして治療中だけど、船旅を申し込んでいる。 医者は行くことを許可したの…