アトリエkyokoは現在工事中

お洒落

お洒落

子どもの頃からお洒落は好きだったけど、 母から「チャラチャラするな」みたいに言われて 釘を刺されるように、お洒落はどこかにしまい込んでいた。 ところが私にお洒落の喜びを呼び覚ましてくれたのも母の一言だった。 「明日、あなたが何を着てくるのか楽しみなのよ」と。 私が大学3年の時に母は癌の闘病中で入院していた。 私はそれまでテニスに明け暮れる毎日だったが、それをキッパリ辞めて毎日病院へ通っていたが 私のお洒落で少しでも入院中のうさを晴らしてくれるのなら 母を元気づけたい私の心に灯りがさした。 今から半世紀近く前のことだ。 病院の面会時間は午後2時からなので 真夏の炎天下を地下鉄を乗り継いで千駄木の…

バスの中で

バスの中で

今年の暑さが半端なくて、どうしてもバスに乗ってしまうこの頃のこと。 三鷹駅から乗車したそのバス、珍しく混み合っていた。 後ろから前まで立っている人がいっぱい。 やっと一つ空席が出て 通院中の夫に座ってもらう。 次の停留所でまた、乗客が乗り込んできた。 その一人、ピンクのブラウスに白髪が可愛いお婆さまが バスに乗ったと思ったら、入り口付近で席を探してキョロキョロしている。 実は夫が座った席の隣にもう一つ空席が出たのだが 人がたくさん立っていて見通しが悪く、小柄な彼女から見えるわけもない。 それで私は手招きで彼女に「おいでおいで」とした後で、 「ここに一つ空席があるよ」とジェスチャーでやってみる。…

ヨガの身体観

ヨガの身体観

昨日はにこにこヨガの日曜日でした。 この暑さの中、参加された皆さま、ありがとうございました。 私は帰宅して、サクサクと家仕事に精を出しました。 やっぱりヨガの後はもっと元気になるのです。 ところで、昨日はヨガの身体観についてお話ししました。 本当の自分(命の本質=真我)は5層のカバーのようなものに覆われているとヨガでは教えています。 そのカバーは「鞘」といわれています。 一番外側が眼に見える一番粗雑な部分、肉体です。 アーサナによって疲労物質などが流されて肉体が整います。 それだけでも大変心地良く元気になるので、それで充分と思っていました。 でも、この頃再び学ぶ機会を得て、改めて感動し新鮮な気…

紅茶

紅茶

朝ごはんはいつもパンだった。 トースターで焼いたパンと牛乳たっぷりの紅茶。 日曜日だけ特別でオートミールやおかずがついた。 紅茶はやかんで入れる。 小さな紅茶専用のやかんがあって、沸騰したお湯に茶葉を入れて火を止める。 だいぶ前にヨガ研修でインドに行った時に、紅茶のおいしさに感動したが その時の紅茶がやはり素朴なやかんから注がれたのを私は見落とさなかった。 陶器の気取ったテイーポットではない。 さて、ホテルのラウンジなどで紅茶を頼むことがあるが 美味しい紅茶を出してくれるところは意外と少ない印象だ。 特にアメリカは紅茶に対する認識が低い気がする。 これもだいぶ前にアメリカ在住の友人宅に遊びに行…

窓

窓から緑が見えるのが、こんなに嬉しいものかと このマンションに暮らして思う。 以前の家にも緑はあったのだけど生活の場には少し遠かった。 特に大規模修繕工事の足場が取れた今、この開放感は嬉しい。 以前のように木の枝に洗濯物を干して それが風に揺れるのを見て、ただ、幸せだな〜と思う。 それでパチリと写真を撮ったのだけれど。 新しい家は敷地いっぱいに建物が建ち、緑のスペースは少ないのだ。 でも、それなりに緑をあしらいたいと思う。 少しずつ一歩ずつ。 ちょこちょこと手を入れて自分らしく仕上げてゆけば、それが私の生活の中のアートになる。 ********************** いつもお読みくださり…

盆踊り

盆踊り

昨日は三鷹市の地元の盆踊りでした。 息子夫婦がバーベキューを合わせて企画してくれた。 大人も子どもも楽しみにしていたのに 娘の子どもは熱を出して、涙ながらの欠席。 見て〜、中庭にこんな応接セットが用意されて。 まるで大人のおままごと。 暑い中、火おこしをする息子、ご苦労さん! 焼き物が終わる頃に太鼓の音が聞こえてきて。 「お祭り、お祭り」と孫は盆踊りに吸い込まれる。 かき氷と焼きそばと、ちょっとだけ踊る真似。 あっという間に夜がふけてゆく。 2025年夏が始まる、私も見よう見まねで踊ってみた。 ********************** いつもお読みくださりありがとうございます。 友達に手紙…

今朝の料理

今朝の料理

朝は元気がいいから、私はもっぱら朝に料理する。 この頃、頑張っている朝食のご紹介です。 今日の朝食はこちら。 チーズトースト、ポテトサラダ、ハム、スクランブルエッグ、桃ジュース 昨日の朝食はこちら。 フレンチトーストに果物添えて(桃とブルーベリー)、カボチャのスープ(頂き物) 一昨日の朝食はこちら 米粉のパンケーキ、鯖缶のサラダ、ミニトマト、とうもろこしのスープ(頂き物) 今はアトリエ工事中もあって帽子の仕事はほとんどできない。 そんな中、おいしいご飯を作って助け合って笑い合って暮らすこと 元気に快適に生きるための小さな幸せ見つけるのも仕事です。 ********************** …

瞑想

瞑想

2025年、私はヨガ哲学の勉強会に出会ってしまった。 難しいので勉強が追いつかない。 でも、分かる、共感できる、だから面白い。 雲が晴れていくような心地良さもある。 分からないところも、もちろんあるけれど、そこはつかまない。 ただよわせておく。 それで私の変化は、一層早起きになった。 起きてすぐ、瞑想するようになった。 瞑想って難しく考えず、静かに座ること15分だ。 友永淳子先生も瞑想をすすめていて「一日5分でも瞑想することで人生が変わる」とおっしゃっていた。 ずっと昔のある日、「瞑想する習慣ができてきたんです」と嬉しくて報告したことがある。 (その後、継続しなかったのだが) すると笑顔で褒め…

バスの中で

バスの中で

先週の日曜日、朝8時半。 三鷹駅からバスに乗る。 ヨガの会場に向かっているところだ。 日曜日の朝なので乗る人も少なく、私ともう一人テニスの格好をしたおじさま。 真っ黒に日焼けしてサングラス、白いウエアが眩しい。 どうということもなく席に座って前方を眺めながら指ヨガする私。 グーパーグーパー。 すると横で同じようにグーパーしている手が視界に入った。 えっ、と思って見てしまう。 あのテニスのおじさまだ! 目があった。 思わず笑ってしまう私。 ナンパされたら大変(笑)と、すぐ目をそらしてしばらく沈黙。 数分後に私の方が先に目的地に着いて下車する。 降りる時に、「良い1日を」と言いたげに笑顔を向けた。…

夏のベレー

夏のベレー

荻窪駅でまた、目撃、素敵な初老の女性。 地下鉄の駅のベンチに腰掛けていたその人、 全身、黒ずくめで、髪の毛だけ真っ白のショート。 そして黒の夏のベレー。 黒だけど暑苦しくなく、目を引いた。 座った姿ながら、背筋がピンと伸びていて若々しい。 でも、それなりのお年頃。 「背骨が命づな」と友永淳子先生がおっしゃっていた。 それはお洒落に関しても言えることなのね。 郊外の自然の中も好きだけれど、街もまた好き。 いろんな人のお洒落に出会えるから。 話しかけたかったけれど、それはせずに通り過ぎた。 爽やかなこのお花、名前がわからないけれど爽やかですね。 首を長くまっすぐに伸ばしてみんなで揃って咲いている。…