私の散歩コースの一つはこの公園。
そこに入ると、一斉に蝉の声に包まれた。
待ちきれないのかな、梅雨明け前だというのに大合唱。
青梅街道と環七に挟まれた東京だというのに。
お目当はこの大木。
この公園の中心的な感じ、まるでお父さん、いや長老かな。
太い幹に毛細血管のような枝がいっぱい伸びて更に葉っぱがひしめく。
しばらく、そこにたたずみ蝉の声を身体中で味わった。
なんというか、滝に打たれているみたいにビンビンきた。
まさにエネルギーのチャージであり、心の洗濯。
物を作るって、心がスッキリしていないと出来ないのである。
だから、お散歩も私にとっては仕事のうち。
日本で一番効率の悪い帽子屋かもしれないけれど、
一生懸命つくって誰かさんの御許に
届けることができれば幸いである。
蝉の声
- 臨時休業
- 夏のベレー