こちらが本物きのこちゃんのベレー
出来立てほやほや。
冬素材ということもあり、ふっくら感を出したかったので
作り方を変えて練習に妹分を作ってからの本番。
素材の温かみに手作りのぬくもりが加わって
思った通り、ふっくらほっこり出来ました。
でもね、お客さまに渡すまでは大丈夫かな?って心配するの。
ハラハラドキドキ落ち着かない。
はい、こちらがお客さま、今日はジャケットスタイルで決めていらっしゃいました。
かっこいい方なんですよ。
喜んでいただけたみたい、良かった〜〜
きのこちゃんのベレーと一緒にこの冬をお楽しみくださいませね。
早速、かぶって帰られました。
ありがとうございました。
ところが帰り際に「これ」って手渡されたのはチョコレート。
お金もいただいているのにお礼って言われて驚いたけど
チョコレートって言われて手が先に出ちゃった!
この私の帽子づくりでいつも悩ましいのは価格のこと。
よく聞かれるのは「だいたい帽子一個作るのにどのくらい時間がかかりますか」と。
製作時間が価格に反映されるのだと思うけどその答えが本当に分からない。
正当な価格をつけたいから製作時間をチョコチョコとメモしてみたこともあるが
生活の中で細々しすぎてメモが分からなくなったりして辞めてしまった。
一つの帽子をただ一生懸命作る、丁寧に針を動かす。
するとその作業そのものの楽しさが溢れてきて優雅な時間が流れてくる。
それは数字で測れない魅惑的な時間なのである。
作品に命が注ぎ込まれる理由はこんなことではなかろうか。
なのでざっくり考えても製作時間に比べて価格は安いと自分では思っている。
一生懸命に作ったからと言って、たかが帽子のたかが自分
そんなに高くしたくないとも思うから。
でも価格に対する感受性は人様々。
大量生産モードで作られて安価なものが出回っているから
高い〜と言われることもある。
難しいながら、安すぎず高すぎずを狙って悩みながらの価格設定
これもまた自分が鍛えられる。
「お客さまは神さま」って思うのはお客さまが偉いのではなく
お客さまに励まされて鍛えられて、育てられてると思うから。
チョコレートの意味は神様からのご褒美といただきました。
ありがとうございました。
*************************
いつもお読みくださりありがとうございます。
友達に手紙を書くように気ままに書きながら
そのことで自分を癒し、元気づけています。
ランキングに参加しています。
ちょっとでもイイナや共感があったら
ポチッと応援、よろしくお願いします。