今日が甥っ子の誕生日だとFacebookから知らせがきた。
そうか、そうだったと遠い昔に思いを馳せる。
確か、当時めずらしいラマーズ法の出産を選び
少し遠くの病院で出産した姉。
こんなところで、、、と思いながら見舞いに行くと
姉は元気にベッドに横たわっていた。
が、驚いたのはそばかすである。
一夜にして一段塗り替えたようにそばかすが濃くなっていたから。
甥が41歳というのだから、41年前の冬のこと。
当時、もう私たち姉妹に母は無く、私がただ一人の頼れる姉妹だったのに
母を亡くしたばかりの23歳の私は
自分の悲しみに精一杯で産後の手伝いに頼りにならない妹であった。
子供を産むこと、育てること、何もわからなかったのだ。
しかしながら、姉はどんなに不安だったであろう
どんなに大変だったであろう
頼る母のいない初めての出産に
何もしてあげられなかったこの私は今、人生の後悔を感じている。
生まれた男の子はとても可愛くて時々会うたびに姉が羨ましかった。
もうすっかり、そばかすが消えていた姉がその子を見る眼差しの輝きに
今まで見たことのない美しい姉の笑顔があった。
その姉に全てを預けて笑う子どもの可愛らしさとセットで
何か尊いものを見た気がした。
そして、私もそれが欲しいと思ったのである。
その後、自分が出産したときに
もうすでに2人の子持ちだった姉は当時名古屋に住んでいたが
こんなことは何回もあることではないからと
名古屋に子どもたちを置いて、東京の私のアパートに一泊で手伝いに来てくれた。
その時の何とありがたいと思ったことか。
たった1泊、されど一泊、今でも心から感謝している。
そんなうる覚えのあの頃を甥の41歳の誕生日に思い出して
今更だけど姉への感謝を書きたくなった。
切なくも温かい思い出をありがとう。
写真は先日、孫と行った銚子でのショット。
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