修行時代のことを今日は書いてみます。 神様のように慕っていた母が亡くなって、ポッカリ穴が空いた私だった。 1981年、母49歳、私23歳。 そんな時、彫刻家の従兄弟が「帽子やらないか」と薦めてくれた。 帽子なんて全然興味が無かったけれど 国立のそのアトリエに行ったその時から魅了されて 即決、「私、やります!」と言ったのでした。 当時、確か65歳の関民帽子作家の 半地下になったアトリエは木の優しさと手作りの温もりと帽子たちがキラキラしていた。 もともと手仕事が嫌いでは無かったし 20歳そこそこの小娘には従分すぎるほど魅力的だった。 アトリエの奥は住まいとご主人(彫刻家関頑亭)の工房で 早速そのキ…
修行時代
