その女性は杖の代わりにコロコロのついたバックを転がしながら トボトボと一段ずつ階段を登ってきた。 (お店の入り口には小さいデッキがあって、そこに上がるための階段が3段ほどあるのです) 白髪頭とマスクと曲がった腰と、、、 お店の中から見えた風貌はとても気の毒な感じがしたが 私は元気よく「いらっしゃいませ」と中から声をかけてドアを開けた。 (パッと見、お客様とは見えなくてスルーしようかとも思ったのだけど。) 歩くのも辛そうだから椅子をすすめると、素直に座って帽子を眺める。 どうやら本当に帽子が欲しいみたいだ。 88歳、転んで怪我をして治療中だけど、船旅を申し込んでいる。 医者は行くことを許可したの…
蝶が舞う帽子









