帽子

小さな春

小さな春

スプリングハズカム、私の小さな庭にも春が来た。 だから小さな春。 もう、この頃はすっかりお庭に降りる時間がなくて不本意だけど それでも春はやってくる。 お庭に降りる時間が無かったのは 締切のある作品作りにはまっていたから。 なぜ、こんな仕事を引き受けてしまったかと少し後悔もしたけど とても充実した楽しさも味わっています。 以前作った作品の変形バージョンですが 作り方忘れてしまって苦労しました。 まだ、完成していないけど形になってきて 今日は嬉しく夕方を迎えました。 ご年配の可愛らしい方にかぶっていただきたいな〜っていう帽子です。 さ、また明日、頑張ろうっと。 *****************…

お誕生日プレゼント

お誕生日プレゼント

お嬢さまへお誕生日のプレゼントにと ベレー帽をご注文くださいましたお客様へ 先日、やっとできてお渡ししました。 サプライズは成功したでしょうか。 日差しが明るくなってきたので これからの季節が待ち遠しくなる贈り物になりました。 表地は麻、裏地は綿オーガン、軽いかぶり心地です。 ささやかにプレゼントの包装、お嬢さまのお幸せをお祈りして。 帽子は人生を豊かにします。 夢のあるアイテムです。 母から娘へ、手作りの一点物を贈るなんて素敵です。 アトリエKYOKOをセレクトして頂き光栄です。 ありがとうございました。 ************************* いつもお読みくださりありがとうござ…

窓

アトリエには通りに面して小さな窓がある。 この窓が好きだ。 ただ、今までは仕事や家事に追われて 作品を飾ってみたり、放ったらかしになっていたり 気まぐれ状態であった。 でも、この頃、通りがかりの人に話しかけるような気持ちで言葉も添えて飾っている。 誰とも分からない相手と会話しているみたいで意外と楽しい、再発見だ。 以前からそのようにした事も確かあったのだが だからと言って、目に見える何かしらの反応があるわけでもなく やってもやらなくても同じ〜と感じたのも事実、 いつしか、すっかりうっかり忘れていた。 そうなのだ、人間は、大切だと気がついていても、つい、忘れることがある。 忙しくしていれば尚更だ…

どんぐりキャップ

どんぐりキャップ

この頃、私のこだわっている形に「どんぐり」がある。 丸っこいお椀型で、私たち日本人に良く似合うと思う。 パターンを四苦八苦して形を出すだけでも相当面倒くさいが 縫い合わせもまた一苦労、少々のテクニックを要する、気がする。 つい何となく縫ってしまって後から後悔することが多い。 まだまだ経験が足りない、鍛えられ方が足りない、、、と肩を落とした後に 「まだまだ伸び代があるのよ〜」と考えを変えて上を向く。 下向いたり上向いたり、忙しく首を振っている帽子屋だ。 難しいなと思う帽子づくりだが、その影に楽しさと喜びが隠れていて それを掘り起こすように気持ちが溢れて文章を書きたくなる。 帽子を作りながら、心を…

うっかり曜日

うっかり曜日

昨日はうっかりの日。 まず、生協の申し込みをうっかりすっかり忘れて夕方に気が付く。 楽しみにしていたチョコレートが食べられないじゃん、がっかりだ。 日中寒くて階下に暖を取るが、うっかり二階のエアコン付けっ放し。 電気代が怖いよ〜〜ごめんなさい。 朝と昼の薬を全部飲み忘れて、うっかり。 どうしよう。夕方と寝る前に分散させて誤魔化して飲む。 明日の灯油がないのに、うっかり電話し忘れた〜。 夕方、慌てて電話したら、これから届けてくれるって、ぎりぎりセーフありがとう。 うっかりを重ねてちゃっかり生きる、それも幸せというものか。 写真は帽子のトワル。 今、中折(ソフト)帽にはまっています。 夢中になれば…

賜り物

賜り物

還暦を過ぎて良かったなと思うことの一つ 未熟だった自分がよく見えるようになったことだ。 若い頃には気づかないほど、目の前のことに夢中だった。 だから、あの人にもこの方へも、いろんな人に謝りたい、そんな気持ちだ。 その一つ、帽子の大先生に謝りたい気持ちがいっぱいで 文化村のご案内を添えて謝罪のお手紙を出した。 目の前の帽子に夢中で不義理者の私でしたがお陰様で頑張ってますよ〜 そんな意味合いである。 ところが先生はすでに別の場所で隠居されていて お嬢さんから届いた丁寧なお手紙には 不要な木型を欲しい方はいらっしゃいませんかと、あった。 先生は敬虔なクリスチャンで「賜り物」という言葉をよく使っていた…

ミモザのベレー

ミモザのベレー

寒さも本番ですね。 今日はヨガで始まる日曜日でした。 駅に向かう道、ピリピリと冷気が頬に当たってしみました。 毎朝ヨガの練習をしているのに この頃、経年変化を感じている。 今日も立木のポーズではよろけてしまった〜〜 そんなあり得ない自分だけど、それもアリと思っている。 苦手だからやらないのではなく、だからこそ めげずに次回も頑張ろう。 カッコつけなければ良いだけだ。 さて、文化村へはいらっしゃれなかったけれど〜と ベレーのご注文。 この写真↑は文化村へ出品したもの。 これと同じで、飾りを小さめにというリクエストだ。 名付けてミモザのベレー。 黄色が新鮮なこの頃だけど、更に深さのある山吹色、派手…

ベレー帽

ベレー帽

シンプルな6枚はぎのベレーに残り物のお花をつけてみたら あら、いい感じ〜 すぐに縫いとめたかったんだけど他の用事でできなくて そのまま棚にポンとおいてあった。 そこへやってきた一人のお客さまが手に取った。 私の「いい感じ〜」が伝わったのかな。 かぶってみて、これが好きだと言う。 まだ作りかけだから、少し待ってねとお願いした。 退院したばかりと言っていた彼女。 そんな彼女の気持ちが少しでも華やぐように、心を込めて仕上げた。 明日、取りに来る。 彼女が喜んでくれたら私も嬉しい。 ものを作る醍醐味ここにあり。 ************************* いつもお読みくださりありがとうございま…

今日の帽子

今日の帽子

今日は夏の帽子をお直しした。 ヘンプというお気に入りの布を使った作品だが 思ったほどに腰がなくてヨレヨレしたのだ。 ブリムだけ全部ほどいて、接着芯を貼り直し、同じように仕立ててみた。 それは大変に面倒くさい作業だけど 出来上がった時の嬉しさを思うと頑張れるのだ。 ほら、後ろがクルっと持ち上がった。 これと同じパターンで違う素材でも作ってみたくなる。 もう日は傾いてきたけど、どこまで出来るかな。 寒中見舞いが今日出来上がってきた。 コメント書いたり住所のシールを作ったり やりたいことがたくさんあって交通整理が必要な、そんな帽子屋である。 ************************* いつも…

後半戦

後半戦

おはようございます。 文化村で学ばせてもらっています。 今日はお客様シリーズです。 ブログで使っていいですか?と確認したお写真のご紹介です。 意外とお客様が少ない?な感じですが まず、私はこちらへ向かってくるお客さまを遠目で観察します。 どんな帽子が似合うかな?っていう目線です。 そして、こちらへ来たら 「私の作ったお帽子かぶって遊んでください」ってお声かけます。 すると乗ってくるお客様と シラ〜っと、迷惑そうに行き過ぎる方と2通りいらっしゃいます。 時々、痛烈に「かぶりたい帽子がないわ」とか言われたり 無視されたり、、、。 でも、決して後追いはしません。 相手のニーズを汲み取って、それもコミ…