アトリエKYOKO

帽子との出会い

帽子との出会い

今日は帽子との出会い、そのきっかけについて書いてみます。 1981年に最愛の母を亡くした私は23歳 就職して1年目の会社も看病のために休職して宙ぶらりんな状態でした。 そんな時、何を考えたか、「風呂敷屋をやる」と宣言したのです。 それを聞いた従兄弟が「風呂敷なんてダメだ、帽子をやらないか」と 私を国立にある帽子のアトリエに連れて行ったのです。 従兄弟は彫刻家で兄弟子の奥様が国立でアトリエを主宰していた関係で ピンと閃いたのであろう。 通りに面して奥様の帽子のアトリエがあり 奥が自宅兼彫刻家の旦那様のアトリエになっている素敵な日本家屋だった。 二十歳そこそこの小娘の私は、そこに飛びつくように魅せ…

百花

百花

時には仕事を一切しない日も必要かな、と今日は映画を観に出かけた。 川村元気監督、原田美枝子主演の「百花」である。 原田美枝子さんは以前住んでいた家の近所にお住まいで 同世代という事もあり親近感があった。 そしてテーマは認知症の母と息子 物忘れが目立ってきた自分と重なるではないか、、、 銀座に買い物に出かける予定があったんでけど それをネットでポチッと済ませて、空いた時間を活用したのだ。 滅多にパソコンから買い物をしない派の私だけど 文明の利器を使うのもまんざら悪くない。 さて感想は、、、 現実と過去の出来事が良くまとまっていて、 テンポも小気味よく分かりやすかった。 だから、重いテーマなんだけ…

帽子づくりと秋の空

帽子づくりと秋の空

やっと涼しくなって冬物に精を出したいところなんですが 夏から取り組んでいる、やりかけパターン出しがなかなか進まない。 秋風が心地よい反面、焦りの雲がかかる心境である。 そんな中、洋裁教室の先生にテクニックのアドバイスをもらって 一気に雲が晴れるような気分になった火曜日のこと。 ところがどっこい、いや〜〜、もう、今日は新たな雲がかかっている。 コロコロと変わりやすい秋のお天気と女心とか言うけれど 私にとっては帽子づくりと秋の空、なのである。 上手くいっては喜び晴れて、上手くいかないと凹み雨が降る。 それは大変だけど楽しい 所々に喜びが散りばめられている山登りに似ているかな。 もう、ここまで登った…

誕生日

誕生日

明日は娘の35回目の誕生日。 1日早いけど、中華のランチでお祝いした。 女性の35歳、とても良い年齢だと思う。 良いことも悪いことも、全部、神様からのプレゼント。 自分の栄養として戴いて、もっと素敵な女性に磨かれてほしい。 そして願わくば、還暦を迎える彼女と話がしたいものである。 そんな気持ちを込めて贈ったカード。 お出かけは今年の新作ワンピースで。 気合を入れて支度したけど突然の雨に駐車場に行くまでにずぶ濡れになり 結局ブラウス&パンツにお着替え、残念でした。 帰宅したらアトリエに一目散。 こんなんなってるこの子が早く仕上げてよ〜と待っているから。 出来そうで出来ないフォルム出し。 ワクワク…

教室風景

教室風景

昨日のお教室ではHさんがジェケットを完成させました。 楽に羽織る感じですが、生地の良さが際立っています。 立体的に体を包みこむ感じがよくわかります。 素材の良さと織の良さかな。 ふんわりしているのに、しっかりしています。 もちろん縫製も良いから、さらに存在感がアップしますよね。 裏地をどんでん返しで縫ったり、手を入れて中綴じしたり大変でしたね。 忍耐力も養われますが こちらのマイスターの手解きに寄り添われて 作品は確実に一つずつ仕上がってゆきます。 それは、私から見ても素晴らしいな、と思います。 マイスター、つまり先生の事ですが 頭の中が凄いことになっていると思うんですよ。 パターンから縫い方…

kyoko帽

kyoko帽

このところ、療養の帽子「KYOKO帽」の人気が復活している、そんな気配。 お友達にプレゼントして好評だったから、リピ注文したいとメールがきた。 そう、この病気は本当に悩ましい。 自分ではなかなか買いに行かれないし、買うとしても自分なら無難な色になりがちだからこそ こんないちごミルク色がプレゼントには良いのではとアドバイスした。 アトリエのリボンでプレゼント仕様にして、早速送りました。 たかが帽子ではあるけれど、いっとき心が嬉しい方向へホワッとしたら幸いです。 そのいっときをたくさん寄せ集めたら幸せになるものね。 病気のお友達を気遣う優しさがある。 そして、それをお手伝いできて私は嬉しい。 辛い…

お月様こんばんは

お月様こんばんは

この頃、夫が足腰が痛いと言って、朝の散歩ができない。 それで、風に吹かれたくなって一人、夕方の散歩に出た。 一人も悪くないな〜身体に風を浴びながら公園へ入ると 懐かしい友に出会ったようなお月さまが。 思わず「こんばんは〜〜」と声が出た。 いえいえ、それは孫が2歳くらいだった頃に言った言葉を思い出してのこと。 娘の確か出張で預かった時 ママ〜といって泣く孫を抱っこして、見上げた空にお月様がこっちを見ていた。 それでひとしきり二人で眺めていたっけ。 その後、孫の口から 「お月様こんばんは」という言葉を聞いて感動した。 そう、月は友達のようにこちらを見て慰めてくれる、それが子どもにも分かるのだ。 幼…

足を知れ

足を知れ

昨日のお教室でのこと。 先生は非常に真面目でいてお茶目、私はどこか天然で この二人の会話で出た言葉「足を知れ」、それが今も響いている。 二人とも、あれを作りたい、これはどうだろう、、、と デザインやアイデアが溢れてくる。 ところがそれを形に仕上げるまでの時間が足りない。 圧倒的に時間が足りなさすぎる。 それで出た言葉「足を知れ」です。 これは私は娘時代にも言われていたし ヨガでも教えられたし そして、今、還暦を過ぎて帽子のアトリエの現場でも再びのお目見え。 よほど、私の魂は未熟でこの世にやってきたみたい。 いえいえ、アイデアが湧いてくるなんて素敵なこと。 それをすぐに形にできないからって欲求不…

どんぐり3人娘

どんぐり3人娘

どんぐりシリーズ 自分の作品なのに、少し時間が経ったので作り方を忘れてしまって、、、 苦戦しました。 今回、ご注文を頂いたので作ることが出来ました。 ありがとうございました。 それにしても若いということは何という傲慢なことでしょう。 忘れてしまうという発想が無かったので 記録を取る習慣がなかった、それが敗因。 そういう事に気づかせてくれてありがとう。 同じ事を繰り返さなければ、それが成功だ。 そして、年齢を重ねることで少しは傲慢さが少なくなっていれば 帽子屋として、人間として花丸だよね。 お椀型の可愛いフォルムのどんぐりシリーズ、3つ作って一区切り。 納得できるまで作るとは言ってもこの辺で次へ…

防災公園

防災公園

定期検診に行ってきました。 ラッシュが嫌だったので7時過ぎの地下鉄でお出かけ。 その結果早く着きすぎ〜、なのでお隣にある公園をお散歩しました。 それがとても良い公園で、ずっと通っている病院なのに改めてプチ感動! 写真を何枚も撮りました。 防災公園と言います。 自分の足元に、まだまだ知らない良い場所があるのですね。嬉しいことです。 その日のお出かけスタイルは 以前、衝動買いした羽織りブラウス。 ちょっとでもおしゃれをしたら、病院通いも楽しいお出かけになる。 お洒落は元気のエッセンスです。 ************************* いつもお読みくださりありがとうございます。 友達に手紙を…