手作り帽子、

小さな春

小さな春

スプリングハズカム、私の小さな庭にも春が来た。 だから小さな春。 もう、この頃はすっかりお庭に降りる時間がなくて不本意だけど それでも春はやってくる。 お庭に降りる時間が無かったのは 締切のある作品作りにはまっていたから。 なぜ、こんな仕事を引き受けてしまったかと少し後悔もしたけど とても充実した楽しさも味わっています。 以前作った作品の変形バージョンですが 作り方忘れてしまって苦労しました。 まだ、完成していないけど形になってきて 今日は嬉しく夕方を迎えました。 ご年配の可愛らしい方にかぶっていただきたいな〜っていう帽子です。 さ、また明日、頑張ろうっと。 *****************…

リ*スタート

リ*スタート

1998年、当時の私38歳。 夫の転勤で札幌へ行き、新しい自分に出会った。 息子の幼稚園のバザーで帽子を出品してママ友に絶賛されて それが嬉しくて、私は煽てられた子豚ちゃんになってしまった。 札幌という風土のおおらかさに触発されたのもあって勢いがつき 帽子づくりを再スタートしたのだ。 もともと、帽子アトリエに丁稚奉公した経験があり、その下地はあったものの 長く続かなくて封印されていた。 当時、「自分探し」という言葉も流行っていたっけ。 主婦というだけでない何かが欲しかったのだと思う。 下の子が小学生になったのもも良いタイミングだった。 3LDKの一部屋をアトリエにして、ひとりぼっち家内制手工業…

お誕生日プレゼント

お誕生日プレゼント

お嬢さまへお誕生日のプレゼントにと ベレー帽をご注文くださいましたお客様へ 先日、やっとできてお渡ししました。 サプライズは成功したでしょうか。 日差しが明るくなってきたので これからの季節が待ち遠しくなる贈り物になりました。 表地は麻、裏地は綿オーガン、軽いかぶり心地です。 ささやかにプレゼントの包装、お嬢さまのお幸せをお祈りして。 帽子は人生を豊かにします。 夢のあるアイテムです。 母から娘へ、手作りの一点物を贈るなんて素敵です。 アトリエKYOKOをセレクトして頂き光栄です。 ありがとうございました。 ************************* いつもお読みくださりありがとうござ…

今日はここまで

今日はここまで

「今日はここまで」と言う言葉が頭の中に響いている。 文筆家山本ふみこさんのYouTubeから頂いた言葉である。 人生の引き出しをネックレスのように色々繋いで楽しんで生きるために 「今日はここまで」と自分に言って、例えば仕事を終えて料理する、と話していた。 もうちょっともうちょっとと、帽子作りをやめられない夕方 後ろ髪引かれてキッチンへ行くような、そんな自分であったから 胸にズキンときた。 また、自分の未熟さに気づいてしまい ちょっとへこんでから起き上がる。 反省は未来に活かして、曇りのち晴れとするっきゃない。 今日から私も「今日はここまで」と自分に言って 帽子や料理や色々を宝石繋ぐネックレスの…

今朝の料理

今朝の料理

数日前の料理ですけど朝から作るから「今朝の料理」。 久しぶりのアサリのチャウダーです。 スーパーで半額に値下げされていた牛乳の消費期限が迫っていたから 牛乳を使うメニュー何にしようか〜と考えて 寒いからチャウダーにしようって訳です。 乳製品は日本人に合わないと言う人がいて その食べ合わせにキノコを食べると良いと本に書いてあった。 冷蔵庫にキノコはなかったけど、干し椎茸ならあった事を思い出してそれを活用。 少し安心のチャウダーになった。 ホワイトソースは少量のバターとオリーブオイルで 小麦粉の代わりに米粉があった、ラッキー! 主食はレモン汁を効かせた玄米サラダ。 赤く光っているのは何と糠漬けの人…

ネギ味噌

ネギ味噌

朝から娘から電話、というかフェイスタイム。 「ネギ味噌ってどこからの情報?」と。 ネギ味噌とは孫の鼻水対策で作ったもので こんなもの子どもが好むかなと思いきや好評をいただき 以来、定番化している。 友永ヨガ学院指導者養成コースでは食べ物の勉強もするのだが その時の講師の著書からだの自然治癒力を引き出す食事と手当 にその作り方が書いてある。 刻んだネギに同量の味噌、そこに熱湯を注ぐだけの簡単なものだけど 「どうしてお出汁で作ってはいけないの?」と娘が言う。 これが聞きたかったわけね。 その時は「マクロビの世界では煮干しや鰹節も使わないからね〜」くらいにしか答えられなかったけど。 動物性タンパク質…

小さな不満

小さな不満

夫と二人暮らしで、私は帽子を作っている。 自分一人で始めて、一人で作る、はだか一貫の帽子屋だ。 その暮らしの中で、大きな比重を占めるのがごはん作りだ。 帽子もごはんも作ることは好きだけど、時に大変になることもある。 例えば、アトリエで針を持ちながら、夜ごはんの心配をしている。 「あ、冷凍してあった納豆を出して解凍しなきゃ」とか 「ごはんのスイッチ入れ忘れた〜」とか頭はクルクルと忙しい。 そんな感じで、やっとまあ満足なごはんが整う。 食べる事は生きる喜びだし、何よりも健康のために侮れない。 ただ、アトリエが一階、キッチンが二階ときているから良い運動にはなるが その上り下りには、いちいち閉口する。…

窓

アトリエには通りに面して小さな窓がある。 この窓が好きだ。 ただ、今までは仕事や家事に追われて 作品を飾ってみたり、放ったらかしになっていたり 気まぐれ状態であった。 でも、この頃、通りがかりの人に話しかけるような気持ちで言葉も添えて飾っている。 誰とも分からない相手と会話しているみたいで意外と楽しい、再発見だ。 以前からそのようにした事も確かあったのだが だからと言って、目に見える何かしらの反応があるわけでもなく やってもやらなくても同じ〜と感じたのも事実、 いつしか、すっかりうっかり忘れていた。 そうなのだ、人間は、大切だと気がついていても、つい、忘れることがある。 忙しくしていれば尚更だ…

どんぐりキャップ

どんぐりキャップ

この頃、私のこだわっている形に「どんぐり」がある。 丸っこいお椀型で、私たち日本人に良く似合うと思う。 パターンを四苦八苦して形を出すだけでも相当面倒くさいが 縫い合わせもまた一苦労、少々のテクニックを要する、気がする。 つい何となく縫ってしまって後から後悔することが多い。 まだまだ経験が足りない、鍛えられ方が足りない、、、と肩を落とした後に 「まだまだ伸び代があるのよ〜」と考えを変えて上を向く。 下向いたり上向いたり、忙しく首を振っている帽子屋だ。 難しいなと思う帽子づくりだが、その影に楽しさと喜びが隠れていて それを掘り起こすように気持ちが溢れて文章を書きたくなる。 帽子を作りながら、心を…

うっかり曜日

うっかり曜日

昨日はうっかりの日。 まず、生協の申し込みをうっかりすっかり忘れて夕方に気が付く。 楽しみにしていたチョコレートが食べられないじゃん、がっかりだ。 日中寒くて階下に暖を取るが、うっかり二階のエアコン付けっ放し。 電気代が怖いよ〜〜ごめんなさい。 朝と昼の薬を全部飲み忘れて、うっかり。 どうしよう。夕方と寝る前に分散させて誤魔化して飲む。 明日の灯油がないのに、うっかり電話し忘れた〜。 夕方、慌てて電話したら、これから届けてくれるって、ぎりぎりセーフありがとう。 うっかりを重ねてちゃっかり生きる、それも幸せというものか。 写真は帽子のトワル。 今、中折(ソフト)帽にはまっています。 夢中になれば…